TOP>WORKS>「女子中学生の誘惑」4話

次の日。

いつもの通学路。

僕は自己嫌悪に陥っていた。

まさか自分にこんな変態性癖があったなんて。

目覚めてはいけない方向に目覚めてしまったのではないか。


「おはよう! なんか元気ないね?」


「あ……! サ、サクラ……! おはよう……!」


妄想の中でとはいえ、僕は彼女を裏切った。

その罪悪感で、僕は挙動不審になってしまう。


「どうしたの? ボケーっとしちゃって。

 なんかやつれてるよ? 寝不足?」


「あ、あぁ……まぁ、そんなところだね……」


「ふーん。

 あ、どころでさ! 今日って数学の小テストだよね!

 はぁ……私、今の範囲ちんぷんかんぷんなの……

 ほんと憂鬱だよぉー!」


うん、やっぱりサクラはかわいいし、性格も明るくていい子だな。

でも……僕は本当は美香ちゃんの方が……うっ……!


――――ドクンッ


「美香」という名前を思い浮かべただけで、ペニスが痛々しく勃起した。

昨日、散々扱きまくったはずなのに。

これはなかなか重症かもしれない。


「はぁ……」


重いため息とともに、僕の一日が始まった。









さて。

一人でナイーブになっている時間はない。

早速だが、今日は大事な仕事がある。

借りたものはちゃんと返さないといけない。

そう、美香ちゃんの部活着を返却しないといけないのだ。


とはいえ、そんなモノを大勢の生徒が通る場所で返すわけにもいかない。

さすがにそれは恥ずかしい。

やましい思いがあるだけに、なおさら。



3時間目の休み時間。


「どうしたの? またボーっとして」


「わっ! さ、サクラっ!」


「もうー! そんなに驚かなくていいじゃん!

 ほら、次の授業は理科室で実験だよ!」


「あ、ああ、そうだった……

 ごめんごめん、先に行ってて」


僕は一人で理科室へと向かった。

移動中も、僕はずっと美香ちゃんのことを考えていた。


どうやって借り物を返そう。

もういっそ借りっぱなしでよくないか?

いやいや、さすがにそれは美香ちゃんに迷惑がかかるだろう。

でももしアレを返してしまったら……今日のオカズが……

美香ちゃん……また貸してくれるかな……


理科室は別棟に入っているため、外を行く必要がある。

僕の学校は中高一貫のマンモス校だけに、教室移動もいちいち大変なのだ。


僕は中庭を通るルートで別棟へと向かう。

ここは高等部と中等部の共有スペースだ。

そのため中等部の生徒ともよくすれ違う。


「美香ちゃん、いないかな……」


中庭を通るルートは、理科室へは少し遠回りになる道だ。

なのに僕はわざわざこの道を選んだ。


「なんか、これじゃ恋してるみたいだな」


僕が苦笑を浮かべたその時だった。


「……美香ちゃん!?」


僕は遠くを歩く美香ちゃんの姿を見つけた。

美香ちゃんもこちらに気づいたようだ。

動悸が激しくなる。

僕は美香ちゃんを直視できない。

そんな僕とは対照的に、美香ちゃんはいつもどおり。


「先輩、こんにちは!」


「あ、あぁ、こんにちは」


僕はがんばって美香ちゃんと目を合わせる。

美香ちゃんがニコリと笑う。

ああっ!なんてかわいいんだっ!!

僕は顔を真っ赤にしてうつむく。

美香ちゃんの笑顔が眩しすぎる。

美香ちゃんがかわい過ぎて、まともに顔が見れない。







…………って。

おいおい、なんだこの状況は。

これじゃまるで、僕は恋する中学生じゃないか。

生娘じゃあるまいし、もっと堂々としたらどうなんだ。

美香ちゃんの方は、あんなにいつも通りなのに。


「先輩、移動教室ですか?」


「う、うん、理科室まで……

 み、美香ちゃんは?」


「私は体育です」


「た、体育……!」


体育で汗を流す美香ちゃん……

美香ちゃんの汗の匂い……

うひゃぁぁ……


「ふふっ、先輩、体育がどうしました?」


「い、いや! 全然なにもっ!」


「美香ー! 早く行くよー!」


「はーい!

 すいません先輩、友達が呼んでるんで!

 失礼しまーす!」


美香ちゃんは去っていった。

なんだろう、心のうちを見透かされていたような気がする……

僕の考えすぎだろうか……


「あ、しまった!

 いつ返せばいいか聞くの忘れてた!

 仕方ない……メールで聞くか……」


ブゥゥゥゥゥ―――ブゥゥゥゥゥ―――


返信はすぐに届いた。

どれどれ……

美香ちゃんの部活が終わってから、中等部の体育館裏で待ち合わせ……

美香ちゃんと、待ち合わせ……


「ふふっ……ふふふっ……」


「ねぇねぇ、あの人……ケータイ見てニヤニヤしてるよ……」


「うわぁ……ほんとだ、超キモイ……」






そして放課後。

僕は美香ちゃんの部活が終わるまで時間を潰す。

教室で勉強して……

ケータイをパカパカして……

図書室で本を読んで……

ケータイをパカパカして……

売店でパンを買って……

ケータイを……


「ぐああーーーーーー!!

 早く会いたいーーーーーーー!!」



僕は待ち合わせの1時間前には、待ち合わせ場所にいた。

何もすることが無いので、僕はまた美香ちゃんのことを考える。


昨日の壮絶な自慰のこと……

美香ちゃんの甘酸っぱい匂い……

妄想の中での悪女風美香ちゃん……


ムラムラしてきた。

僕は美香ちゃんのことを考えているだけで、いくらでも時間が潰せた。




「先輩、お待たせしましたー!

 ごめんなさい、片づけに時間かかっちゃいました」


僕はハッと我に返る。

いつものかわいらしい走り方。

美香ちゃんがトテトテと駆け寄ってきた。


そして彼女の匂いも風に乗って僕の元へ……

部活終わりの美香ちゃんの匂い……

美香ちゃんの汗の匂い……

昨日、僕が散々オカズにした美香ちゃんの匂い……

僕をフワリと包み込む、美香ちゃんの匂い……


「あー! 先輩! また鼻ヒクヒクさせてるー!

 もうー! せっかく部活着貸してあげたのに、まだ嗅ぎ足りないんですか?

 ダメですよ! ちゃんと朝までクンクンしてましたか?」


「えぇ!? あ、あのっ……なんの話し……かなぁ……?」


「誤魔化さないでくださいよー!

 ねぇねぇ先輩ってばー、はっきり答えてくださいよー!

 私の部活着、ちゃんと朝までクンクンしましたかー?」


そんなこと答えなきゃいけないの!?

しかしどんなに答えをはぐらかしても、美香ちゃんは追及をやめない。


「ねーえー! クンクンしたんでしょー!?」


「は、はい……クンクンしました……朝まで……」


「えぇー!? 本当に朝までクンクンしてたんですかー!?

 あははっ! 朝までって! やばー!!

 ほんと先輩おもしろーい!」


美香ちゃんはお腹を抱えて笑った。

美香ちゃんが歳相応に純粋なのはいいのだけれど……

たまに純粋すぎて、それがすごく残酷な時がある。


「み、美香ちゃん、恥ずかしいって……

 頼むから、笑わないでってば……」


「あははははっ! だってー!

 あはははっ! 先輩って変なのー!」


でも無邪気に笑う美香ちゃんは、すごくかわいい。

それにしても、やっぱり美香ちゃんはいい匂いだ。

昨日、間接的に嗅ぎまくった匂い。

新鮮な美香ちゃんの匂いが、直に鼻を刺激する。

さっきから股間の疼きが止まらない。

どんどん興奮が高まっていく。


「ふぅー、あぁおもしろい……

 あはは! ていうかまだ鼻ひくひくさせてるし!

 やっぱりまだ嗅ぎ足りないんですねー!

 でもさすがに2日連続は貸してあげられないんですよ。

 ごめんなさい、今日は我慢してください! ね?」


「え? あ、うん……」


「もうー、そんなに残念そうな顔しないでくださいよー。

 ちゃんと明日また貸してあげますから」


「い、いや別に残念そうな顔なんてしてないよ!

 だいたい別に貸してもらいたいわけじゃないし……」


「本当ですか?」


美香ちゃんが僕の顔を覗きこんできた。

目がすごくキラキラしている。

この子は、間違いなく僕を困らせて楽しんでいる。

美香ちゃんもサクラと同じ、ちょっとSっ気のある女の子みたいだ。


「わかりました。

 じゃあもう先輩には私の部活着貸してあげません」


「え、ちょ、ちょっと待って!」


「どうしたんですか?

 だって貸してほしくないんですよね?

 まさか、本当は私の部活着、貸してほしかったんですか?」


「それは、その……

 美香ちゃんがかまわないなら、貸して、ほしい、かも……」


「あははっ! やっぱりー!

 それじゃあ、ちゃんとお願いしてください。

 先輩は高校生だから、お願いくらいちゃんとできますよね?

 『美香ちゃんの部活着クンクンしたいので、明日も貸してください』って、

 ほら、さんはい!」


「み、美香ちゃんの……」


「だめだめー! 聞こえないー!

 もっと大きな声でお願いしましょうねー。

 はいもういっかい! さんはい!」


「み、美香ちゃんの部活着クンクンしたいので、

 ああ、あ、明日も貸してください!」


「ぷっ……! あははははっ!

 よくできましたー! あははははっ!

 ちゃんとお願いできて偉いですねー♪ あははははっ!」


「うう……」


美香ちゃんが僕を馬鹿にする。

なめられてる……ってことなのかな。

でも生意気な後輩って、ちょっとかわいい。

うん、かわいい……

生意気な美香ちゃんかわいい……!

もっと馬鹿にして美香ちゃん!


「仕方ないなー♪ なんだか先輩、クンクンし足りないみたいだし……

 今日は特別に服じゃなくて私の匂い、直接クンクンしてもいいですよ?」


「え、そ、それって……!」


「気にしないでください。

 ちゃんと上手にお願いできた先輩へのご褒美です♪」


美香ちゃんは僕に背を向けて座った。

美香ちゃんの背中が僕に近づく。

ちょうど美香ちゃんの頭のてっぺんが鼻の下にきた。

ああ! 美香ちゃんの頭の匂いが……!

だめだ! ムラムラを抑えられそうにない……!


「い、いや! やっぱりダメだよ!」


「えー、なんでですかー?」


「だって僕にはサクラっていう彼女がいるし!

 こういうのってよくないと思うんだ!」


あっ……「サクラ」というワードを聞いて、美香ちゃんがムスっとした……

美香ちゃんかわいい……


「クンクンするのに、なんでサクラ先輩が関係あるんですか?

 別にチューとかエッチなことするわけじゃないですよ?

 それとも、先輩にとって私の匂いをクンクンするのって、エッチなことなんですか?」


「い、いやいやいや! エッチなことじゃないよ!

 だって、ただ匂い嗅ぐだけだし……!」


「じゃあ問題ないですよ。

 サクラ先輩に遠慮することなんてないです。

 私の頭クンクンするだけじゃ、『浮気』にはならないです。

 ね? ほら、私からのご褒美ですってば。

 早くクンクン、クンクンって……ほら、先輩!」


そう、そうだよ。

このくらい浮気でもなんでもないよ。

匂い嗅ぐだけだもんな。

僕もそろそろ欲望を抑えられなくなってきたし……

美香ちゃんに「浮気にはならない」と言われて、つい……


「あははっ! そうそう!

 そうやって、いーっぱいクンクンしましょうねー♪

 いやんっ! もう、先輩ー!

 頭くすぐったいですー!

 そんなに鼻押し付けないでくださいよー。

 ねぇねぇ、どうですかー?

 私の頭いい匂いですか?」


「ふわあぁぁぁ……いいよおぉぉ……」


天国だ……

そして美香ちゃんは! 天使だ!

美香ちゃんの髪の毛と、頭皮と汗の匂い!

ああそしてこれはシャンプーの匂い……

同じ人間とは思えないほど甘美な匂い!

美香ちゃんの匂い!


「あはは、すごーい!

 先輩めっちゃクンクンしてるー!

 ……って、ダメですよ!」


僕の腕が美香ちゃんに押し返された。


「もう、ダメですよー?

 私の体に触るのは、浮気だと思いまーす。

 というわけで、先輩がしていいのは、クンクンだけです♪」


なんてこった。

こんな状況で、美香ちゃんを抱きしめることができないなんて。

だけど匂いを嗅ぐのはやめられない。

僕は欲望の赴くままに、激しく美香ちゃんの匂いを吸い込む。

ああなんていい匂いなんだ!

だめだ! 美香ちゃんを抱きしめたい!


「すうううううう……はあああああああ……

 うううううう、美香ちゃん、お願い、お願い……

 軽くでいいから、抱きしめさせて……」


「ダメです。

 我慢ですよー、先輩♪」


そんな、無理だよ。

もうこうなったら……



僕は美香ちゃんに気づかれないように、ゆっくりとマスターベーションを始めた。

制服越しにペニスを刺激する。

僕のペニスはちょっと撫でるだけで大歓喜を起こす。

美香ちゃんにバレないように……

そーっと……

そーっと……

中学生の頭皮の匂いをオカズにオナニー。

最高の気分だ。

こんな贅沢あっていいのだろうか。

美香ちゃんの匂い……

かわいい美香ちゃん……

もうこの際ズボンの中でもかまわない……!

僕の興奮が絶好調に達し、あと少しで射精が……!


「はい、おしまい」


美香ちゃんがいきなり立ち上がった。

僕は慌てて手を引っ込める。


「あははっ! 先輩、お顔が真っ赤ですよー!

 私の頭で窒息しそうだったんじゃないですか?

 かっこわるーい!」


美香ちゃんが笑う。

美香ちゃんの笑顔は本当にかわいい。

もっと美香ちゃんの匂いを嗅いでいたい。

美香ちゃんを抱きしめたい。

思いっきり射精したい。

美香ちゃんかわいい。


「……あれ!? やばっ、もうこんな時間!

 ごめんなさい、先輩!

 あんまり遅くなったらお母さんが心配するんで、もう帰りますね!」


え……そんな……

いやだ……行かないで……

もっと美香ちゃんの匂いを嗅ぎたい……


「明日の放課後もここに来てください!

 明日は部活着貸してあげますから!」


部活着……!?

本当に貸してくれるの……!?

嬉しい……!

天使だ……!

この子は天使だ!


「あははっ! すっごく嬉しそう!

 楽しみにしててくださいねー!」


ああっ! 愛しの美香ちゃん……!



その日、僕はまた狂ったように自慰に耽った。



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