TOP>WORKS>「女子バレー部の後輩たちに…」3話

中学生時代。

僕はクラスの女子たちにいじめられていた。

それは陰湿なイジメだった。

暴力をふるわれたり、物を隠されるのは日常茶飯事。

放課後はパシリにされていた。

お小遣いもほとんど巻き上げられた。

最初はそれがすごく辛かった。


しかし、いつからだろうか。

僕はいじめられて発情するようになった。


僕の家庭は、いわゆる亭主関白な家庭だった。


「男の方が女よりも強くてあたりまえ」


僕はそう教えられて育った。

だから僕は女子たちにいじめられてすごく悔しかった。

男のくせに、女にいじめられて情けない。

男が本気を出せば、女なんかに負けるはずがない。

そう思っていた。


しかし、僕は彼女たちよりも弱かった。

女子の一人が僕を羽交い絞めにした。

僕は抵抗したが拘束を解くことができなかった。

僕は女子に力で押え込まれたのだ。

屈辱だった。


彼女たちは僕に躾を施した。

それまで僕は彼女たちに対して反抗的な態度をとっていた。

だから彼女たちは僕を躾けることにしたのだ。


僕はたくさん殴られた。

僕がいくら謝っても許してもらえなかった。

彼女たちは僕に力の差を徹底的に教え込んだ。


それ以後、僕は彼女たちに反抗するのをやめた。

僕は彼女たちのどんな命令にも従った。

僕は彼女たちが僕になにをしても抵抗しなかった。

僕は彼女たちの犬になった。


犬としての生活が長く続き、僕はマゾになった。

いじめられることが僕の幸せになった。



中学を卒業後。

彼女たちとの縁は切れた。

僕は平和な高校生活を過ごした。

性癖もだんだん正常に戻っていった。

自分がマゾであることは忘れていた。


<ださっ……>


昨日の美香ちゃんの言葉が頭から離れない。


<美香がペアを組んであげたお礼。

 美香にありがとうは?>


もっと見下してほしい。

もっと馬鹿にしてほしい。


<はい、よろしい。

 帰っていいよ>


昨日の場面が何度も蘇る。

閉じたはずの扉が再び開こうとしていた。



     *     *     *     *     *


翌日の放課後。

僕は部活へ向かう。

もちろん、女子バレーボール部の練習にだ。


授業が終わったばかりの体育館。

部員はまだ4、5人ほどしかいなかった。

皆、各々、準備運動をしていた。


僕は目的の人物を探す。

僕の目は主人を探す犬の目だった。


僕は彼女を見つけた。

彼女も僕に気付いた。

僕は美香ちゃんのところへ駆け足で行く。


「ちゃんと今日も来たんですねー、先輩」


「はい……」


「ふふっ、ねえ先輩、まだ時間ありますね。

 美香と準備運動しませんか?」


「は、はい! します!」


「いいお返事ですね、ふふっ。

 それじゃ、こっちに来てください」


美香ちゃんは僕のジャージの裾を掴んだ。

僕は腕を引かれ、美香ちゃんに連れて行かれる。

首輪を引かれる犬の気分だった。



体育館のステージの横。

扉を開けると、暗い部屋がある。

用具倉庫だ。


扉を閉めれば、音も遮断される。

外から完全に隔離された空間。

美香ちゃんはボール籠の側に立った。


「昨日は美香のアタック、1球も返せませんでしたよねー、先輩?」


「はい……」


「あのー、美香は別にアタッカーじゃないんですよ?

 そんなんでまともにバレーできるんですかー?」


僕の股間が膨らむ。

僕は後輩にお説教されて発情した。


「今からまた美香がアタック打ってあげます。

 だから1球くらい返せるようになりましょうねー」


美香ちゃんは籠からボールを取り出した。


バシィィィィ!!!!


球が僕の太ももに当たった。


バシィィィィ!!!!


間髪いれずもう1球。


バシィィィィ!!!!


僕はあわてて手で頭を守る。


「あははっ! ちょっと何やってるんですかー!

 ほらほらレシーブしてくださいよー!」


「ちょ、ちょっと待ってくださ……!」


バシィィィィ!!!!


バシィィィィ!!!!


足に球が当たり、僕はバランスを崩して倒れた。


「あー、だめですよー。

 いそいで立ちましょうねー」


「ご、ごめんなさいっ!

 すぐ立つから、ま、待ってくだ……!」


バシィィィィ!!!!


「あははははっ! ほら! ほら!」


バシィィィィ!!!!


バシィィィィ!!!!


「ぐぅ! ひぐぅ!」


「あははははっ!

 だっさー! あははははっ!」


バシィィィィ!!!!

バシィィィィ!!!!



「ちょっとなに泣いてんの?

 泣いたってやめないよ?」


僕はしゃがみ込んだまま動けない。

体の震えが止まらない。

美香ちゃんが歩み寄ってきた。


「ちゃんとレシーブしてよ。

 ていうか、このくらいで泣かれたら困るんですけど(笑)」


「ぐすっ…………ぐすっ……」


「ていうかずっと思ってたんだけど、なんで美香に敬語なの?

 美香、年下だよ? 後輩だよ?」


「ぐすっ……ごめんなさい……」


「ほらまたごめんなさいって(笑)

 違うでしょ! お礼!」


「あ、ありがとうございました……」


「あははっ! うける!」


僕のペニスが完全に勃起した。

僕は美香ちゃんを惚けた目で見つめる。


中学の頃の自分。

いじめられていた頃の自分。

僕はあの頃の自分に返った。


たぶん僕はずっと新しい主人を探していたのだ。

次の主人は年下の女の子だった。

年下にいじめられるのは、同級生にいじめられるよりももっと屈辱的。

あの頃よりももっと強い快感が僕を襲う。

僕はこれから後輩にいじめられる情けない先輩になるのだ。


「まあ準備運動だしこのくらいでいっか。

 今のうちに言っとくけど、明日は筋トレの日だから。

 明日の放課後、2年5組の教室に集合ね。

 もう男バレの練習とかどうでもいいよね?

 明日は最後までこっちいなよ。

 どうせ沙織先輩たちとは別メニューだし」


「はい、わかりました……」


「また敬語(笑)

 ていうか、こんなにボコボコにされても怒らないんだね。

 ふーん……」


美香ちゃんがつま先で僕の頭を小突いた。

そんな扱いすらも快感だった。




「みんなー! 練習はじめるよー!」


沙織の号令で部員が集合する。

そして女子バレーボール部の今日の練習が始まった。

今日は昨日病欠していた部員が練習に復帰していた。

そのため、今回僕はペアを組めず、僕だけ一人余ってしまった。


「先輩、余っちゃったんですかー?」


「あ、美香ちゃん……うん、そうなんだ……」


「ふーん」


僕は美香ちゃんに敬語を使われて、少し違和感を覚えた。

みんなの前では敬語を使うつもりなのだろうか。


「じゃぁ美香の球拾いやってよ」


心臓が高鳴る。


「は、はい……!」


そう、これだ。

美香ちゃんは敬語を使うべきじゃないんだ。

だって僕は美香ちゃんよりも劣った存在なのだから。




その日、僕は1時間ずっと美香ちゃんの球拾いをさせられた。

美香ちゃんの態度は、近くにいた他の2年生部員たちにも波及した。


「ねぇあんた邪魔なんだけど。

 早くボール拾って向こう行きなよ」


「は、はい、すいませ……いたっ!」


「ごっめーん♪ 手元が狂っちゃったー♪

 でもそんなとこにいるのが悪いんだよー?」


「は、はい……気を付けます……」


勃起が止まらなかった。

すでに一部の2年生部員たちは僕を先輩として見ていない。

僕は後輩たちからなにを言われても反抗しなかった。

むしろもっとなじってほしかった。

この空気が部全体に伝わるのも時間の問題だろう。

僕が女子バレーボール部の奴隷として迎えられる日もそう遠くない。



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