TOP>WORKS>「サキュバスxショタ勇者」1話

僕は勇者、セシル。

女の子みたいな名前だけど、れっきとした男の子だ。

僕らのパーティーは、魔王を倒すために旅をしている。

勇者といっても、僕はまだ12歳。

伝説の勇者の末裔なんだけど、実力はまだまだヒヨッコなんだ……



今日の目的は、田舎の雑魚モンスター狩り。

勇者の旅はなにかとお金がかかるんだ。

だから僕らはいつものように、魔物退治の依頼を引き受けた。

田舎の魔物退治なんて、朝飯前のお仕事さ。



今回も案の定たいした敵は現れなかった。

僕らは早く仕事を片付けようと意気込んだ。

体力とアイテムがなくなるギリギリまで、僕らは狩りを続けたんだ。


「ふぅ……そろそろ町へ戻るか……」


そう提案したのは僕の相棒、戦士、カインだった。


「そうだね。いい加減、体力の限界だよ……」


今回はかなりハイペースで狩りを進めた。

いくら雑魚相手とはいえ、さすがの僕も体中ボロボロだった。


「よし、じゃぁ町の宿屋で落ち合おうぜ!」


カインはそう言うと、道具袋からテレポストーンを取り出した。

暖かい光に包まれ、町へと転送されるカイン。

僕も自分の道具袋を漁ったんだけど……


「……あれ? ……そんな」


僕は町でテレポストーンを買い忘れてたんだ。

なんてバカなミス!


「困ったなぁ……歩いて帰るしかないよ……」







歩くこと一時間。

僕らはそうとう遠くまで来てたみたい。

狩りに夢中でそんなこと全然気づかなかった。

しかも困ったことに、どうやら僕は道に迷ってしまったようだ。



体はボロボロ。

どうにか敵を追い払いながら、がむしゃらに歩を進める。

しかし、ついに体力の限界が来た。

僕は近くの木にもたれかかるようにして倒れこんだ。


とっくに体は限界を超えていた。

こんな体で1時間も歩けた。

それだけでも奇跡だと思った。

でも、絶対に目を閉じちゃダメ。

もう二度と醒めない眠りについてしまいそう。

そんな予感がしたんだ。


「こんな所で……こんな無様な死に方なんて……

 絶対……やだ……よ……」


僕は気持ちを奮い立たせた。

血がたくさん出ている部分に応急処置をした。

ここに倒れていてはいつまでたっても帰り着けない。

血が止まったら、また歩き出そう。

そう思っていたんだけど……





ガサガサ―――


「……ッ!」


何かが近づいてくる音がした。

僕は焦った。

これ以上はもう戦えない。

しかもこんな状態じゃ、逃げることもできない。

モンスターに見つかったら、それこそ、もう、お終い。

僕は息を止め、気配を殺した――だけど――


バサァ!!


「あ、あぁっ……!」


目の前の茂みから、何かが飛び出した。

僕は情けない声を上げて、とっさに身を縮こまらせたんだ。


「あはは♪ すごく震えてる〜!

 迷子になっちゃったのかな〜?」


――人の声?

もしかして僕は――助かった――の?

期待をこめて、僕は顔を上げた。

けど、僕の期待は裏切られた。


「うふふ、助けが来たとおもった?

 ざんねんでした〜♪」


彼女はいじわるに僕に告げた。

見た目は可憐な女の子。

といっても、16歳くらい。

だから、たぶん僕よりは年上かな。


黒い水着みたいな、きわどい格好。

その背中には、黒い翼。

腰からは、黒くて細長い尻尾が生えていた。


「モ、モンスター……」


「む〜! ひどい言い方だな〜!

 モンスターはモンスターでも、サキュバスだからね!

 他の野蛮な連中と、いっしょにしないでよ!」


女の子の見た目をしたモンスターは、そう言って頬を膨らませた。

でも、僕はそれを聞いてすこし安心したんだ。

サキュバスといえば、戦闘力はスライム並み。

戦いには全然向いてない弱っちいモンスター。

「魅了」とかいう厄介な特殊技を使うらしいけど。



勝てる、と思った。

僕は剣を握った。

そして最後の力を振り絞って、僕はモンスターに切りかかった。


「あっ……! い、いきなり攻撃なんて卑怯だぞ〜!」


サキュバスは間一髪のところで攻撃をかわした。

なんてこった。

傷の痛みで、体が思うように動いてくれないや……

いつもなら絶対はずさないのに。


「へへ〜ん♪ そんな攻撃当たんないんだから!

 ほらっ、おかえしだよ! えいっ!」


ゴフッ!


サキュバスの膝蹴りが僕のお腹を襲った。

僕は避ける事も、防御する事もできなかった。

大した攻撃じゃなかった。

でも、今の僕には十分すぎる攻撃だった。


目の前が真っ暗になった。

全身の筋肉が硬くなって、動かなくなる。

ボロボロの体へ、ダメ押しの一撃。

僕は血を吐きながらドサリと倒れた。


「ぐほっ……! ごほっ……!」


「うわっ! きったない!

 ちょっと! 私の足にかかっちゃったじゃないもう!」


僕は血を吐いて悶えた。

一方、サキュバスの方は全くの無傷。

相変わらずふざけた口調でしゃべっている。


「それにしても、キミって弱いね……ふふっ……

 迷子のボクちゃんがお姉ちゃんに逆らったらダメなんだぞ〜!

 ほら〜! お姉ちゃんにごめんなさいは〜!?」


僕は痛みを堪え、目を凝らした。

相手は調子に乗っている。

僕がまだ子どもだから、だと思う。

腕を組んで、余裕の表情で僕を見下ろしている。

こんな雑魚にやられちゃうなんて――

すごく口惜しかったし、すごく恥ずかしかった。

僕はサキュバスを睨んでやった。


「へぇ……そんな顔しちゃうんだぁ……」


サキュバスがムッとした。

そして、尻尾がヒュンと振り上げられて――


「へへーん♪

 これは没収でーす♪」


サキュバスの尻尾が、目にも留まらぬスピードで僕の剣を奪いとった。


「ほほー、これはなかなかいい剣ですなぁ!

 うんうん、こんな危ないもの、キミみたいなちびっ子が持ってちゃダメだね!」


サキュバスが鑑定家ごっこを始めた。


「か、かえしてよぉ……!」


僕は立ち上がって、サキュバスに飛び掛ろうとした。

でも足がふらふらする。

急に立ち上がったから、頭もくらくらする。

サキュバスの近くまでどうにか寄って、僕は手を伸ばした。

だけど、サキュバスはヒョイと剣を持ち上げた。

それは僕の身長で届く高さじゃない。

僕がどんなに手を伸ばしても、取り返せそうになかった。


「あははっ♪

 ほらほら、ジャンプジャンプ♪」


「んっ……! んっ……、このっ……!

 もう、いじわるしないでっ……!」


どんなにがんばってもやっぱり届かなかった。

僕は剣を取り返すのを諦めた。

サキュバスの得意げな顔をただ睨んでやることしかできなかった。

口惜しかったけど、泣くのだけはぐっと我慢したんだ。


「あれー、もうあきらめちゃうのー?

 そんな根性なしクンには、おしおきだぞ♪」


ヒュンっと音がした。

サキュバスの尻尾が僕の頬っぺたを思いっきり叩いた。


パシンッ! パンパンッ! パシーンッ!


「あっ! いたっ! やめっ……! うぅ……

 ぐすっ……、うわああああああああああああん!」


尻尾の往復ビンタ。

とうとう我慢できなくなった。

僕はその場にへたり込んで、泣いちゃったんだ。


サキュバスが屈んだ。

僕の顔をのぞき込んできた。

男の子なのに、いじめられて泣いてるところを見られて、口惜しかった。

だけど、涙が全然止まらなかった。


「こらー! まだおしおきの途中だよ!?

 泣いたって、ゆるしてあげないんだからねー!」


そう言うと、サキュバスはまた尻尾を振り上げた。


「い、いやああああ! やめて!

 ゆるして! いたいのやだよおおおおお!」


「そうだよねー、ゆるしてほしいよねー?

 じゃぁゆるしてほしいときは、なんて言うのかなー? んー?」


「ごめんなさい! ごめんなさい!

 ゆるして……あっ……」


僕が謝ったら、なんとサキュバスは僕を抱きしめてくれたんだ。

また虐められると思ってたのに。

サキュバスは僕に優しくしてくれた。


「うん、いい子だね♪

 よしよし、お姉ちゃん、もう怒ってないからねー」


「うええええええん!

 こわかったよおおおおお!」


このサキュバスは意地悪だけど、悪いモンスターじゃないのかも。

そう思った。

ついついママに泣き付くみたいにサキュバスに泣き付いちゃった。

そしたらやっぱりサキュバスは優しくしてくれた。

だから僕はしばらくサキュバスに甘えちゃったんだ。











「ぐすっ……、おねえちゃん……」


「んー? どうしたのかなー?」


僕はサキュバスの胸の谷間から顔を上げた。

サキュバスが僕の顔をのぞき込んだ。


「おねえちゃんって……、ぐすん……

 モンスターなのに……、いいにおいがするね……」


僕がそう言うと、サキュバスはにっこり笑った。


「ボクちゃんは、お姉ちゃんのにおい、好きなんだ?」


「うん……、好き……

 いいにおい……」


それに、サキュバスはすごく綺麗なお姉ちゃんだった。

モンスターだけど。

僕は勇者だから、こんなこと、本当は思っちゃいけないんだろうな。

でも、僕はこのサキュバスのことが、少し好きになりそうだった。

勇者がモンスターのことを好きになるなんて、おかしいと思う。

恥ずかしくて、そんなこと絶対言えないよ。


「あーあ♪

 ボクちゃん、すっかり魅了されちゃったね♪」


「みりょう?」


「魅了」って、サキュバスが使う、特殊な技のことだっけ。

サキュバスは技なんてまだ使ってないと思うんだけど……


「じゃぁ、もっとギューって、してあげるね♪

 お姉ちゃんのにおい、もっと大好きになろうね♪」


サキュバスは僕をもっと強く抱っこしてきた。


「お、お姉ちゃん……、おっぱいが……」


「んー? おっぱいが、どうしたのかなー?」


「お、おっぱいが顔にあたってると……

 僕、なんだか、へんな気分になっちゃいそう……」


僕は困って顔をあげた。

サキュバスはさっきとはちょっと違うニヤっとした笑顔だった。


「ふーん、へんな気分になっちゃうんだぁ……

 じゃぁ、もっとへんな気分になっちゃおうか?」


「え、あ、ちょっと……、お姉ちゃん!」


僕はサキュバスに抱きしめられてて抵抗できなかった。

サキュバスは尻尾で器用に僕のズボンを脱がしだしたんだ。

そしてあっという間にパンツまで脱がされちゃった。


「あははっ♪

 やっぱりまだ子どもおちんちんなんだね♪」


「お姉ちゃん……! は、はずかしいよぉ!

 あ、ちょ、ちょっとなにするの……!?」


サキュバスの尻尾が僕のお尻の穴をくすぐりだした。

なんだか、ぬるぬるした液体が尻尾の先から出てるみたい。

その液体が僕のお尻の穴を濡らしていく。


「ボクちゃんがあーんまり可愛いから、

 お姉ちゃん、我慢できなくなっちゃった♪

 おちんちんはまだ役立たずみたいだから、

 お尻の穴を使わせてもらうね……うふふ……」


「え、や、い、いやだ……!

 やめて、お姉ちゃん!」


いやな予感がした。

サキュバスは僕が嫌がるのも無視して、そのままお尻の穴に……


「ひぎいいいいいいいいいい!

 や、やだやだやだああああああ!」


なんと、サキュバスの尻尾が僕のお尻の中に入ってきたんだ。

すごく痛いし、変な感じがした。

僕は暴れようとしたんだ。

だけど、ギュッと抱っこされてたから、全然動けなかった。


「あううううううう!

 お姉ちゃんやめてえええええええ!」


「こらー! 暴れないの!

 お姉ちゃんが満足するまで、いい子にしてなさい!

 んんっ! んふっ……! あはぁ……!

 すごくしまりがよくって……きもちいー!」


ズボッ! ズボボッ!

グチョッ! ヌチョ!


僕のお願いは無視されちゃった。

サキュバスは僕のお尻に尻尾を出したり入れたりをくりかえした。

こんな感覚、今まで味わったことないよ。

僕はだんだん力が入らなくなってきた。

それに、叫びすぎて、喉も疲れちゃった。

僕はサキュバスにしがみついて、されるがままになるしかなかった。


「そうそう、そうやって大人しくしてればいいの♪

 ほら、よしよししてあげるから我慢するんだよー?

 ん……、んあっ! 尻尾きもちいいっ!」


サキュバスの体がだんだん熱くなってきた。

いっぱい汗をかいてる。

それに、さっきよりもいいにおいがする。

サキュバスのにおいを嗅いでたら、僕はなんだかどんどん変な気分になっちゃった。

お尻も、さっきまでは痛いだけだったのに。

だけど、なんだか、ちょっとだけ、気持ちよくなってきた気がする。


「はっ……! んんっ! ああっ……!

 ああもう! 気持ちよすぎ!

 ずっとズボズボしてたいかも!」


サキュバスは夢中になって僕のお尻をズボズボしている。

まだ少し痛かったけど、僕もお尻をズボズボされて気持ちよかった。

僕はサキュバスのおっぱいにいっぱい甘えた。

サキュバスは僕の頭をなでなでしてくれた。

モンスターに甘えるなんて、本当はダメなんだと思う。

だって、僕は勇者だし。


だけど、僕はサキュバスに抱っこされて、すごく幸せな気分だった。

僕は「なんだかママに抱っこしてもらってるみたい」と思った。

でも、サキュバスに抱っこしてもらうほうがいいな。

だって、ママに抱っこしてもらうより、気持ちよくて幸せだから。

ごめんね、ママ。


「んっ! あっ! でちゃう!

 いいよね!? だすよ! 中に出すよ!」


「え……? な、なに……?」


サキュバスがビクンと震えた。

すると、僕のお腹の中に熱いものがジュワっと広がった。

サキュバスの尻尾が僕のお尻の中で、なにか熱い液体を吐き出したらしい。

こんなこと、本当は気持ち悪いことだと思う。

でも何故か、僕はお腹の中に変な液体を出されて、すごく嬉しかった。


「はぁはぁ……

 すごく気持ちよかったよ……」


サキュバスは僕の顔をのぞき込んで、そう呟いた。

サキュバスはほっぺたを桜色に染めて微笑んでいた。

すごくキレイだった。


僕はサキュバスの顔を見て、お腹がキュンってするのを感じた。

きっと今の僕は顔をすごく真っ赤にしてる、と思う。

あぁ、僕、このモンスターのこと、好きになっちゃったみたい。




サキュバスは僕を抱っこしたまま、しばらく余韻に浸っていた。

サキュバスの尻尾は僕のお尻にまた刺さっている。

僕はサキュバスの腕の中で目をとじた。

そしてサキュバスに頭をいっぱいなでなでしてもらったんだ。



熱い液体が僕のお腹のなかでギュルギュルしていた。

サキュバスの尻尾がたまにピクリとした。

そのたびに、僕は胸がキュンとした。

このままずっと繋がっていたいな、と僕は思った。


「ふぅ……、じゃぁお姉ちゃんはそろそろ帰ろうかな」


サキュバスがそう言ったとき、僕はすごく悲しくなった。

僕はサキュバスと離れたくなかった。

でも、悲しむ必要なんて、無かったんだ。

なぜなら……


「あ、もちろんボクちゃんも、お姉ちゃんと一緒に帰るんだよ?」


「え……?」


僕はサキュバスのお顔を見た。

サキュバスが、ニヤっと笑った。


「ボクちゃんはー、お姉ちゃんが巣にお持ち帰りしちゃいます♪

 ボクちゃんはもう一生、お家に帰れないんだよー?

 ずーっと、お姉ちゃんの巣で暮らすの、わかった?」


僕はいきなりそんなことを言われて、びっくりしちゃった。

ちょっとの間、僕はポケーっとしてしまった。

でも、すぐに僕はにっこり笑うと、元気よくお返事したんだ。


「うん、わかった!

 僕をお姉ちゃんの巣につれてって!」


「あれー? 本当にいいのかなー?

 ボクちゃんは悪いお姉ちゃんに誘拐されようとしてるんだよー?」


「うぅ……お姉ちゃんはモンスターだから、悪いお姉ちゃんかもしれないけど……

 でも、僕、お姉ちゃんのこと大好きになっちゃったもん!

 だから、僕のこと誘拐してもいいよ!

 ねぇねぇ、はやくお姉ちゃんの巣につれてってよー!」


僕はハッとして下を向いた。

サキュバスに、好きって、言っちゃった。

恥ずかしくて、僕は真っ赤になった。


「やれやれ、そこまで言うなら仕方ないね♪

 お姉ちゃんがボクちゃんを誘拐してあげる♪

 だってボクちゃんのお願いだもん!

 聞いてあげなきゃ、かわいそうだもんねー♪」


「ああ、嬉しい……

 ありがとう、お姉ちゃん……」


僕はやっぱりサキュバスは優しいお姉ちゃんだなぁと思った。

サキュバスは僕を抱えたまま、空へと飛び立った。

これからはずっと、お姉ちゃんと一緒にいれる。

そう思うと、嬉しくて胸がドキドキした。

僕はサキュバスの腕の中ですごく幸せだった。


僕はサキュバスの巣へとお持ち帰りされた。

こうして、僕の勇者としての冒険は終わった。



WORKSに戻る

web拍手 by FC2

inserted by FC2 system